住宅ローン月々の平均返済額と平均借入額について解説

住宅ローン月々の平均返済額と平均借入額について解説

住宅購入は人生で最も高い買い物のひとつです。

理想の住宅を購入したいけど、生活を圧迫するようなローンは組みたくないですよね。

そこでこの記事では、住宅を購入した人の住宅ローンの平均借入額がいくらで、住宅の平均価格がどれくらいなのかについて解説します。

住宅購入にまつわる平均値を提示して、無理のない返済計画を立てるためのお手伝いをします!

目次

住宅ローンにまつわる平均値

住宅の購入を考えているなら、まず、住宅ローンに関する世間の相場をつかむため平均値をおさえ、住宅購入に関するお金のイメージをつかみます。

住宅購入でおさえておきたい平均値は以下の5つです。

  • 住宅購入額の平均値
  • 住宅ローンの平均借入額
  • 自己負担額(頭金)の平均値
  • 月々のローンの平均返済額
  • 住宅ローンの平均返済負担率

住宅の価格と住宅ローンの平均値

住宅購入はいくらかかるのでしょうか。

「住宅購入額の平均値」「住宅ローンの平均借入額」「自己資金の平均値」について解説します。

住宅購入額の平均値

【物件種類別住宅購入額の平均値】

物件種別 平均購入額
新築土地付き注文住宅 4,615万円
新築分譲戸建住宅 3,851万円
新築分譲マンション 4,457万円
中古戸建住宅 2,585万円
中古マンション 2,746万円

(国土交通省「令和元年度住宅市場調査」を参考に作成)


住宅の購入額の平均は新築で約3,800万円から4600万円です。

中古物件では約2,500万円から2,700万円が相場になっています。

住宅を選ぶときのポイントは、立地条件と間取り、そして費用です。

希望にかなう立地条件や間取りであっても、価格が平均より大幅に高い場合は「本当にこの物件でよいのか」再考する必要があるかもしれません。

このデータはあくまでも全国の平均値なので地域によって相場とのズレはあるかもしれませんが、一定の指標になり得ますので住宅購入を考えるときの参考にしてください。

住宅ローンの平均借入

【物件種類別住宅ローン平均借入額】

物件種別 平均借入額
新築土地付き注文住宅 3,909万円
新築分譲戸建住宅 3,364万円
新築分譲マンション 3,001万円
中古戸建住宅 1,658万円
中古マンション 1,756万円

(国土交通省「令和3年度住宅市場調査」を参考に作成)

住宅ローンの平均借入額が最も高いのは新築土地付き注文住宅で3,909万円。

新築でも土地付き注文住宅と、分譲マンションでは約900万円のひらきがあります。

中古物件だと戸建てが1,658万円、マンションでは1,756万円で新築に比べ借入額に最大2,200万円以上の差があります。

住宅ローンは最長で35年かけて毎月返済していかなければならない借金です。

借入が多すぎて生活が困窮してしまっては、マイホームでの幸せを満喫できません。

住宅ローンには審査があり、収入に対して限度額以上の借入はできませんが、住宅ローンを組むときに平均借入額と大きなかい離がないか見比べて検討しましょう。

自己資金の平均

【物件種類別自己資金の平均値】

物件種別 頭金の平均 頭金の割合
新築土地付き注文住宅 1,203万円 23.5%
新築分譲戸建住宅 886万円 20.9%
新築分譲マンション 1,929万円 39.1%
中古戸建住宅 1,301万円 44.0%
中古マンション 1,234万円 41.3%

(国土交通省「令和3年度住宅市場調査」を参考に作成)

頭金の平均が1番高いのは新築分譲マンションの1,929万円で、1番低いのは新築分譲戸建住宅の886万円。

住宅価格に対する頭金の割合は、中古物件が40%以上で新築物件よりも高い傾向にあります。

これは比較的若い世代が新築を購入し、資金力のある高年齢層が中古物件を購入する傾向にあるので、中古物件の方が頭金の割合が高くなっているのです。

また、頭金が多ければ住宅ローンの借入額を抑えられます。

住宅購入を考える場合は新築、中古物件を問わず頭金を1,000万円以上を用意するのが一般的。

さらに頭金の割合が10%を超えると金利を低くしてくれる住宅ローンが多くあるので、住宅購入のために日頃から頭金をためておくことが重要です。

住宅ローンの月々の平均返済額と平均返済負担率

住宅ローン 返済

住宅ローンはいくらまで借り入れてもよいのでしょうかよいか。

「月々のローン平均返済額」「住宅ローンの平均返済負担率」を参考に住宅ローンの借入金額を決めましょう

月々のローンの平均返済額

【物件種類別住宅ローンの月の平均返済額】

物件種別 月の平均返済額
新築土地付き注文住宅 11.6万円
新築分譲戸建住宅 10.5万円
新築分譲マンション 12.5万円
中古戸建住宅 8.3万円
中古マンション 8.4万円

(国土交通省「令和3年度住宅市場調査」を参考に作成)

住宅ローンの月々の返済は平均10万円前後です。

これはあくまでも平均値なので、実際に住宅ローンを組むときは、年収や生活にかかる支出を考慮して借入額を決めなければいけません。

また、金融機関にもよりますが、住宅ローンは毎年の返済額が年収の30%〜35%までローンを組むことができるといわれています。

しかし、住宅ローンを限度額いっぱいまで借りてしまうと、住宅購入後の生活が苦しくなるかもしれません。

なので、無理のない返済をするには返済負担率を年収の20%以内に抑えるのが適切だといわれています。

実際、多くの方が返済負担率を20%以内に抑えているデータがあります。

住宅ローンの平均返済負担率

【物件種類別住宅ローンの平均返済負担率】

物件種別 平均返済負担率
新築土地付き注文住宅 18.1%
新築分譲戸建住宅 19.8%
新築分譲マンション 18.1%
中古戸建住宅 16.8%
中古マンション 14.2%

(国土交通省「令和3年度住宅市場調査」を参考に作成)

中古マンションなら平均の返済負担率は14.2%。

1番高い新築分譲戸建住宅でも平均返済負担率は20%以下に抑えられています。

年収が500万円の方を例にすると、返済負担率を20%に設定する場合、年収500万円で計算すると20%は100万円なので月々8万3,000円までが無理のない返済額です。 

この金額を目安に借入金額を計算すれば無理のない住宅ローンが組めます。

住宅ローンに困ることなくマイホームを手に入れる方法

月々の返済が無理なくできて、理想に近い住宅を購入するための方法をお伝えします。

理想を追い求めれば住宅の価格は高くなり、借入金額が上昇。

結果、月々の返済額が増えてしまいます。

しかし、これからお伝えする2点を前提に住宅ローンの返済を計画すれば、毎月の返済額を抑えながら理想の住宅に近づけます。

住宅ローンの返済期間が長いほど月々の返済額は少なくなる

返済期間を長くすることのメリットとデメリットを解説してあなたの選択肢を広げます。

住宅ローンの平均的な返済期間は以下の通りです。

【物件別住宅ローンの平均返済期間】

物件種別 平均返済期間
新築土地付き注文住宅 33.9年
新築分譲戸建住宅 34.1年
新築分譲マンション 32.0年
中古戸建住宅 29.2年
中古マンション 29.9年

(国土交通省「令和3年度住宅市場調査」を参考に作成)

住宅ローンの返済期間は平均30年前後のようです。

多くの方が長い時間をかけて住宅ローンを返済しています。

ローンの返済期間が長ければ、月々の返済額を抑えることが可能。

しかし、その分金利を多く払うことになるので、トータルの返済額は増えてしまいます。

「理想に近い住宅を購入したいけど日々の生活も楽しみたい」という方は返済期間を長く設定して、住宅ローンを借入するのがよいかもしれません。

なぜなら、返済期間の長いローンを組んでもトータルの返済額を抑える方法があるからです。

返済期間が長いとトータルの返済額は増加するが、繰上げ返済で問題を解決できる

返済期間が長くなりトータルの返済額が増えてしまう問題の解決方法を解説します。

住宅ローンは返済期間が長いほどトータルの返済額は多くなりますが、この問題を解決する「繰上げ返済」という方法があるのです。

繰上げ返済には、返済期間を短縮する「期間短縮型」と月々の返済額を少なくする「返済額軽減型」の2種類があります。

どちらもトータルの利息を減らせますが「期間短縮型」の方がより大きな利息の軽減効果を得られます。

住宅ローンの返済中であってもしっかり貯金をして、まとまった金額になったところで期間短縮型の繰上げ返済に当てると、完済を早められると同時にその分の利息をカットする効果があるのです。

計画的に繰上げ返済を行えば、理想の住宅と返済に無理のない幸せな生活の両方が手に入るでしょう。

まとめ|住宅ローン月々の平均返済額と平均借入額について解説

住宅ローン 月々の返済

住宅購入は多くの人にとって人生最大の買い物です。

大きな金額が動く買い物だからこそ、知識があるのとないのとでは満足度に雲泥の差が出てしまうでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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